子連れ絶景雪山登山 木曽駒ケ岳@20160211

雪山登山ならではの絶景 樹氷/霧氷/大雪原/雪見風呂/氷瀑など」でもご紹介した木曽駒ケ岳。
2014年、2016年、2018年と2年おきに3回登っていますが、一番天気の良かった2016年2月11日の登山の様子をメインにご紹介します。
ちなみに、3回とも子連れ登山です。

合計距離: 5.96 km
累積標高(上り): 1493 m
累積標高(下り): -1489 m

2016年の雪山登山の際には、私だけですが、宝剣岳にも登ってきました。

まず木曽駒ケ岳に登るには、通常菅の台バスセンターからバス、ロープウェイを乗り継いで千畳敷まで行きます。
雪山登山に最適な休日の晴天時は、このバスが非常に混みます。
7:15始発ですが、遅くとも6:30には菅の台バスセンターの駐車場に停め、バス乗り場に荷物を置いて順番を確保すべきです。
https://www.chuo-alps.com/fare/

ロープウェイを下りるとこの景色。

振り返ると千畳敷ホテルはある程度雪に覆われています。

ちなみに2014年は以下のように、もっと雪が多かったです。

2016年の時は、結婚式のチャペルように雪の教会が作られていました。

千畳敷ホテルからは、まずカールの底まで下りていきますが、この千畳敷カールは雪崩の巣です。

2014年に行った際には、前日に雪崩が起きたとのことで雪崩の爪痕がしっかりと残っていました。

人の身長の半分から等身大くらいの高さで、雪面から雪崩の雪が積み重なっていて、雪崩の強さを物語っています。
雪崩は時速50kmほど出るとのことで、これに飲み込まれたら、人間の力ではどうしようもないですね。

カールの底に下りると、八丁坂と呼ばれる急坂です。

2016年に行った際には新雪のフカフカ雪で、ひざまで埋もれながら進んでいく状態でした。
先頭でラッセルしていただいた方には感謝感謝です。

登っていると疲れるので、凍傷防止もかねて熱い紅茶を飲みます。

本来危険箇所は素早く通り過ぎるべきなのですが、まったく休憩なしで登るのもキツイので、雪崩に注意しつつ休憩します。
振り返ると、続々と登ってきています。

晴天の休日の木曽駒ケ岳は、とても人気です。
ここからさらに登ると、ドンドン傾斜がきつくなり、先頭のラッセルの人に追いつきます。

最後の急登は一列で。

下記写真の最下部の鉄パイプが出てきたら急傾斜も終わり、一安心です。

上記写真の先頭の女性は手をついていますが、両手をついて4つ足で登っている人もいます。
この傾斜で恐怖心を感じて4つ足で登るのであれば、早めに引き返したほうがよいと思います。
登りはまだ問題ないのですが、下りはもっと恐怖心を感じるため、下りが危険ですので。

この鉄パイプから少し登れば、乗越浄土という平らな場所に出ます。

ここには冬季は営業していませんが山小屋が複数あります。

この小屋の陰で風をよけて、少し休憩したり、衣服を調整したりします。
八丁坂の登りは風もなく急登で暑いのですが、乗越浄土から先は吹きっさらしで寒いので。

ここで低重量&高カロリーのフルグラを食べ、熱い紅茶を飲み、防寒対策をします。
30分ほど歩くと、中岳に到着。
中岳からようやく木曽駒ケ岳が眼前に現れます。

左手に見えているのは御嶽山です。
この中岳からの下りはやや急です。

岩雪混じりのルートをバランスを取りながら下りていきます。
特に難易度は高くないですが、岩場やアイゼンに慣れていないと怖いところです。

下りきってから15分ほど登り返すと山頂です。
山頂には祠があるので、二礼二拍手一礼します。

そして、山頂標識で記念写真。

山頂からは大絶景です。
間近に見えるのは御嶽山と乗鞍。

その右には、北アルプス。

その右には、妙高・火打といった頚城(くびき)山塊と上信越の山。

その右には八ヶ岳と奥秩父山塊。

その右には南アルプスオールスターズ。

そして南には中央アルプスの山々。

3000m近い高峰の、しかも冬の快晴だけあって、空気が澄んで遠くまで見通すことができました。

いつまでも景色を堪能したいところですが、寒さと強風で長居はできません。
ある程度景色を堪能したら、名残惜しくも下山します。
以下は2018年の時の1枚。

ちなみに雪山では、砂漠の風紋のように、雪で雪紋ができます。
シュカブラとも言いますね。

また、雪に突き刺したピッケルの穴が青く見えます。
雪山は美しいですね。

乗越浄土まで戻ってから、子どもを途中で待たせて宝剣岳に一人で登ります。

宝剣岳の山頂直下は雪と岩交じりの急斜面のため、危険度が高いです。
雪の状態に応じてルートを自分で考える必要もあります。
宝剣岳の山頂からは、千畳敷カールを真下に見下ろせます。

子どもを待たせているので早々に下山し、子どもと合流します。
岩場と同様に、怖くて危険なのは下りです。

子どもは怖くなく楽しいようで、ひょいひょいと下山していきます。
傾斜が急なところは体を横向けて、安全に下っていきます。
ピッケルが谷川ではなく山側にあるとベストですけどね。

最後には雪にダイブして人型を作って楽しんだり。

木曽駒ケ岳はロープウェイを使えて手軽に美しい絶景を楽しめる雪山ですが、雪崩の巣であり、雪の急斜面を下ってくる必要があります。
事前に経験を積んでから、快晴の休日を狙って、安全第一で楽しんでください。

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