登山でのテント泊のマナーいろいろ

登山での小屋泊のマナーいろいろ」では、小屋泊の際のマナーについて記載しました。
ただ、私自身は1畳1人でも狭く感じるほうなので、もっぱらテント泊です。
ということで、今回はテント泊のマナーについてまとめてみます。

テント泊と小屋泊の違い

まずは、テント泊と小屋泊の似たところです。

  • 人の多い時期、人の多い場所だと、やはり混雑する
    • テントサイトの場所は限られるので、テントを張れずに小屋に詰め込まれる場合も
  • 隣への気遣いは必要
    • テントは布切れ一枚なので、隣のテントの声は丸聞こえですし、ライトをこちらに向けられると、まぶしくなります
  • 宿泊できる場所は限られる
    • 基本的にキャンプ指定地として決められているところしかテントを張れません
  • ゴミの持ち帰り、食料や水の大切さなども同じ
    • 食料や燃料は自分で担ぎ上げている貴重品です。ゴミは当然持ち帰り。水の確保や運搬も大変ですよね。

とはいえ、テント泊が小屋泊と異なるところも大きいです。

  • テントを張れれば、その中では自分のスペースが確保できる。1畳3人といったことはない
  • テントの布切れ一枚で目隠しできる。着替えもできるし、くつろげる
  • 時間の過ごし方が自由。食事時間や就寝時間など、自由にできる。夜中に星空撮影で起きだすのもやりやすい(小屋泊で相部屋のところで夜中に星空撮影のために抜け出すのは気を使います)
  • そして何より、自然との一体感がある。代わりに寒い
  • テントや寝袋、食料など、多くの荷物を自分で担ぎ上げる必要がある

テント泊の場所

テント泊をしようと思ったら、まずテント泊する場所を調べる必要があります。
山と高原地図を見ると、以下の青丸印のようなテントマークのついているところがテント場です。

テント場の管理者は山小屋が実施していることが多いため、テント場は山小屋の近くにあるのが一般的です。
ただ、山小屋があるからと言って、その近くにテント場があるとは限りませんので、要注意。
また、テント場があるとしても、テント場が広くなければ、夕方に到着した際にはすでにいっぱいでテントが張れない、ということはあります。
泊まろうと思うテント場が出てきたら、google検索して何張りできるのか調べておくといいでしょう。
20~30張りだと小さめなので、早めにテン場につく方がいいです。

テント泊のマナー

さて、実際にテント泊するとなった際のマナーです。

予約

  • テント泊では通常予約不要です。
    車で行くオートキャンプでは予約するのが一般的ですが、登山でのテント泊で予約必要というところは聞いたことがありません。

準備

  • テント泊をするためには、当然テント、シュラフ、マットを持参する必要があります。
  • マナーとしては、複数人で行く際にはできるだけ1つのテントにまとまること、そして無駄に大きなテントを持っていくのではなく、適正サイズを持っていくことです。テント場は狭いので、複数のテントに分かれたり、大きいテントを持っていくのは、他の人に迷惑です。また、稜線上のテント場だと、大きなテントを張るスペースがない(棚田のようなテント場で、1つのサイトが2人用くらいしか張れないサイズになっている)場合もあります。

到着

  • できれば15時まで、遅くとも16時までには到着して受付を済ませましょう。
  • 狭いテント場、人気のテント場、混雑時は、テント場がいっぱいになり、山小屋に詰め込まれるときもあります。そういうときは、遅くとも14時までにテント場につくべきですね。

受付

  • テント場にテントを張るには、受付をしてお金を支払う必要があります。通常は近くの山小屋に受付がありますので、そこで受付をします。
  • 受付時は山小屋泊と同様に氏名、住所を記載するとともに、翌日の予定を記入します。受付時に前払いで料金を支払います。通常、支払いは現金のみです
  • テント場の場所、トイレの場所や使用法、水の提供場所・有料/無料、その他注意点を確認します。
    • テントを張る場所を特定される場合もありますし、テント場の中で好きな場所を選んでいいという場合もあります。
    • 受付を済ませて料金を支払ったことを示すものをテントにぶら下げておくように言われることが多いです。指示に従いましょう。

テントの設営

  • 受付が終わればテントを設営しますが、いい場所を確保しましょう
    • 水場やトイレの近くは便利ですが、人通りが多くて騒がしいです。一方、静かなところは不便です。好みの場所を探しましょう。
    • 地面が平らで、石などで凸凹していないところ、草などのクッションのある所がベストです。
  • テントの向きを考えて設営します。
    • 入り口を風上にすると風が吹き込むので、入り口は風下側に。
    • 入り口から顔を出した際に、日の入りや日の出、星空の見える向きがいいですね。
    • 全体の混雑具合を見て、張り綱を張る広さなど、調整します。

荷物の片付け、水の確保

  • テントを張り終えれば、ザックの中身をテントの中に入れるなど、荷物を整理します。テントの外に荷物を置いておくと他の人の邪魔になりますし、いつ雨が降ってもいいようにザックなどテントの中に入れましょう。慣れてくれば、テントの中でどこに何を置くというのが、自分の中で固まってくると思います。
  • 荷物の整理をしたら、飲食で使う水の確保です。テント場によりますが、水量が細い場合には水を入れるのに列ができる場合もありますので、早めに水は確保したいですね。

テント場で過ごす

  • テント場での自由時間はぜいたくですね。テントの中に入って入り口から絶景を眺めるもよし、山小屋の休憩スペースでコーヒーやビールを飲みながら登山雑誌や山岳マンガを読むもよし。広い場所なら、空いたところにマットを引いて、青空のもとで寝転んで絶景を見ながら本を読むのもいいですね。
  • ゴミはすべて持ち帰ります(小屋で買ったもののゴミは受け取ってもらえる場合もありますが)
  • トイレットペーパーはトイレに流さず、横にあるゴミ箱に入れます
  • 狭い場所に多くの人が集まるので、大きな声や物音を立てないようにしましょう。
  • 天気がよければ、日の入り、星空、日の出はぜひ見ましょう。防寒に要注意!

夕食

  • 山小屋によりけりですが、山小屋の食事をとることもできます。
  • 私は食料を担ぎ上げて自炊します。日帰り時や縦走初日は野菜やウィンナーを持参して鍋など少し豪華に、2日目以降は軽量化重視でアルファ米中心の質素な食事にしています。
  • 自分で食事を作る場合は、日没までに食べ終えるくらいにするといいですね。お酒を飲む人も多いですが、日没後はお静かに。また、ヘッドライトなどの光で他の人のテントを照らさないように。
  • 暖かい時期は屋外で食事を作り、食べます。寒くなると、バーナー各社やガスボンベ各社の禁止事項ですが、テント内で作って、テント内で食べます。それは自己責任で。

就寝準備

これが実はとても大切です。翌日の準備をしっかりしておきます。

  • 夜中に目が覚めてトイレに行ったり水分補給したりするために、枕元にヘッドライトと水分(ペットボトルなど)を用意します
  • 翌朝暗いうちから出発準備ができるように荷物をまとめておきます
    • 夜中に飲む飲み物や、明日の朝食を作りやすいような準備をしておきましょう。
  • 石鹸や歯磨き粉は使用しないのが基本です

就寝

  • 19時頃から寝ている人も多いです。翌朝も早くから行動するために、早めに就寝しましょう。起きているなら、お静かに。
  • 夜中に星空撮影やトイレで外に出るときには、他の人のテントをヘッドライトなどの光で照らさないように注意しましょう。

起床、朝食

  • 縦走の場合は、日の出とともに出発するくらいがベストです。日の出の1時間半くらい前に起床し、朝食、片付けをして、日の出の明るいところで忘れ物がないかをチェックしてから出発する、といった段取りです。日の出前はできるだけ静かにしましょう。
  • 特に予定がなければ、ゆっくり過ごすのもいいですね。
  • 3時に起きて出発する登山者もいて、その物音で目が覚めることも多いです。日の出までぐっすり眠れると思わず、前日早めに就寝すべきですね

終わりに

テント泊をすると、山に浸っているという感覚が強くなります。
荷物が重いなど大変な面もありますが、ぜひテント泊を楽しんでください。

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