東京国立博物館@20190601

もうすぐ東京国立博物館の年間パスポートが切れてしまうので、前回の訪問から3週間程度、それほど展示替えがないのもわかっていましたが、東京国立博物館を再訪しました。

毎度、本館の日本館に入ると、まずは2階から。
歴史の古い順に作品が並びます。
少し歩いていくと、室町時代の水墨画などのコーナーに来ます。

こちらは、「輞隠」印の花鳥図屏風です。
輞隠は、狩野派の二代、元信の弟、之信にあたるかといわれる人物だそうで、要は狩野派だということですね。
全体的に墨絵風なのですが、孔雀や花に色がついていて、そのコントラストが目を引きますね。

少し進むと桃山から江戸にかけての屏風と襖絵の展示。

海北友松の子ども 海北友雪の花鳥図屏風です。
友雪は軽妙な画風だそうですが、鳥の様子など、確かに全体的に軽やかな感じがしますね。

こちらは、曽我二直庵の花鳥図屏風。
全体的に余白が少なく、個人的にはごちゃごちゃしている気がします。

こちらは岡本秋暉の四季花鳥図屏風。
1つ1つはしっかりと描けているのですが、やはり全体的に余白が少なく、個人的にはそれほど好みではありませんでした。

その後進んでいくと、近代以降の作品が出てきます。
最近人気の若冲の絵が出ていたりもするのですが、今回の目玉はこれでした。

長谷川等伯の瀟湘八景図屏風。
長谷川等伯は、国宝中の国宝と言われる松林図屏風が有名ですが、その松林図屏風の実物を見ても、私はそれほど良さがわかりませんでした。
長谷川等伯は個人的に好みでないのかなと思っていたのですが、この瀟湘八景図屏風はいいですね。
遠近法も取り入れられて奥行きがあり、また余白があって景色が遠くにまで広がっている気がします。
1枚の平面なのに奥行きを感じるのが、水墨画、屏風絵、襖絵の好きなところです。

その後、1階の仏像や刀剣などを見て帰りました。

運慶ほどリアル感はありませんが、立派な毘沙門天ですね。

また展示替えがあれば、屏風、襖絵、仏像を見に再訪したいと思います。

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