手軽に登れる割に変化があって絶景を楽しめる焼岳は,雪山登山にも最適です。
通算3回目,雪山としても2回目の焼岳に,子供と一緒に行ってきました。
累積標高(上り): 1501 m
累積標高(下り): -1485 m
焼岳には,長野県側の中の湯温泉からのルートと,岐阜県側の新穂高温泉側からのルートがありますが,中の湯温泉からのほうがルートが短く,また東京からだとアクセスがよいです。
上高地にアクセスするための,かの有名な釜トンネルの入口のちょっと西に,中ノ湯温泉があります。事前に中ノ湯温泉旅館に電話をして,駐車させてもらえるようお願いしておきました。雪深い時期でなければ,温泉旅館のさらに上に,登山者用駐車場もあります。
中の湯温泉旅館から少し登山道を上がると,登山者用駐車場に着きます。
まだ雪が少ないので,ここまで来るまで来ている人もいますね。
下山時は10台ほど止まっていました。
この駐車場の横が登山口です。
冬季は上高地側へは行けないよという看板も出ています。
明るくなってくる7時ころから登り始めます。
夏山に比べると,登り始めが遅いですね。
そうは言っても,登山者は少なく,静かな山歩きが楽しめます。
広場と言われるところまで来ると,穂高の勇姿を見ることができます。
そして,焼岳が目の前に。
ただ,前回来た3月とは異なり,雪が非常に少ないのにビックリです。
以下の写真は下山時に振り返って撮ったものですが,笹が露出しています。
以下は2016年3月に登ったときのもの。
このときは,南峰に登り,その後に北峰にまで足を伸ばしました。
焼岳は,雪山だと南峰に登るのが一般的です。
南峰と北峰の間の谷間に夏道があるのですが,そこは雪崩が起きやすいためだと思います。
ただ,この日は地面が露出しているので,夏と同様に北峰に向かいます。
前日に雪が降ったはずですが,笹や岩が露出しています。
広場から先は急登になりますが,この日は無風で,気温も0℃を超えているようで,非常に暑いです。
子どもも私も半袖になって登っていきます。
稜線上の鞍部(コル)に着くと,南峰が目の前に。
本当なら,南峰に登り,雪壁になっているこの壁をクライムダウンする練習をしたかったのですが。。。
雪が少ないので,仕方がないですね。
噴出口のすぐ横を通って,山頂に向かいます。
最後に,噴煙の熱で雪が解かされている岩場を登ると山頂です。
南には,間近に乗鞍岳。
南西には,雲海の向こうに白山。
そして,笠ヶ岳から穂高までの大パノラマ!
雲海から伸びている低層の雲が,いい風情を醸し出していますね。
ただ,やっぱりいちばん目立つのは,槍〜奥穂〜前穂です。
幸い,山頂には他に誰もいないので,この絶景を,静かに心ゆくまで楽しめます。
妻の作ってくれたサンドイッチを食べつつ,熱くて甘い紅茶を飲み,景色を堪能します。
結局,山頂ではきっかり1時間ゆっくりして,混んできた山頂を後にして下山しました。
下山後は,駐車させてもらった中の湯温泉旅館の温泉に入りました。
男性用露天風呂からは,奥穂高〜前穂高の吊尾根を真正面に見ることができ,泊まりたいなと思わせる展望でした。女性用は目隠しがあり,見えないそうですが。
雪山の中では,焼岳は,山頂まで登れてコースタイムが短めです。
ちょっと東京からは遠く,雪深い時期はラッセル覚悟となりますが,雪山登山としてはオススメです。