時間をゆったり使えて、山にじっくりと浸れるテント泊登山、いいですよね。
ただ、テント泊を始めたころは、街での日常生活の感覚から、時間の使い方に戸惑うことが多々ありました。
- テントは何時頃までに張ればいいの?
- テントを張った後はずっと暇。何をする?
- 何時ごろに就寝し、何時ごろに起きるものなの?
今回はそんな、テント泊の時の時間の使い方についてご紹介します。
タイムスケジュールの考え方
まず、全体的なタイムスケジュールですが、基本的に「好きにすればいい」ということになります。
仕事ではなく遊びで登山に来ているわけですし、好きなように時間を使えばOKです。
ただ、そうは言っても、いくつか気を付けるべきポイントがあります。
- テント場には限りがあり、遅くに着くとテントを張る場所がない
- 最近の登山人気はすごいです(私もその一端を担っているわけですが)
- 暗くなってからテントを張ろうとすると、張りづらいし、モノをなくしやすい
- ヘッドライトを使っても、見落としが出てきやすいです
- 暗くなってからテント場に着くと、管理人に怒られる
- 何かアクシデントがあっても安全に登山できるだけの余裕を見ておくように、ということですね。
こうした点を考えて、このくらいが普通という目安をご紹介したいと思います。
夏山テント泊のタイムスケジュール
雪山を含めた冬山テント泊は人が非常に少ないので、随分と様子が変わります。
まずは一般的な夏山テント泊のタイムスケジュールです。
- 14:00 テント場到着
- 15:00 テントを張り終えて片付け終了。水の確保。
- 17:00 夕食を作り始める
- 18:00 夕食終了
- 19:00~20:00 就寝
- 4:00 起床、朝食をとる
- 4:30 撤収開始
- 5:15 撤収完了、出発
このタイムスケジュールのポイントです。
- テント場を確保することを考えると、場所によるが14:00にはテント場に到着しておくべき。
- どれだけ遅くとも16:00にはテント場に到着するように
- お盆の時期などは、13:00にテント場の空きがなくなることも
- 水場が離れていたり、水場が混んでいたりするので、水は早めに確保する
- 明るいうちに夕食を終える
- 明るいほうが調理をしやすい
- 夕食を終えて、ゆったりと夕日を楽しむ
- 時間の有効活用&次のテント場に早くに到着するように、朝早くに出発する
- 3時頃から周囲でゴソゴソしはじめるので、その音で目が覚めることが多いです
- 時間に余裕があるなら、ゆっくりと出発しても問題ありません
- ただ、モノをなくさないように、ある程度明るくなってからテントを片付ける
- 明るくなったあとで周囲を一通り確認してから出発すると、置き忘れしづらい
暗いうちにテントを片付けて出発する人も多数です。
街の時間よりずいぶんと早いですが、これが山時間ですね。
テント場での時間の使い方
先ほどのタイムスケジュールでは、テントを張り終えた15:00から、夕食を作り始める17:00まで、完全な空き時間です。
また、夕食から就寝までも空き時間です。
その他、空いている時間は好きなことをすればいいわけですが、私はテント場でこんなことをしています。
- 文庫本やAmazon Kindleを持って行って、読書
- 近くの山小屋で、コーヒーを飲みながら、山小屋においてある山雑誌や山マンガ(「岳」など)を読む
- 近くを散策し、写真を撮る
- 夕日&アーベンロート、朝日&モルゲンロート、星空の撮影をする
- 近くの人と山談義
Kindleはかなりオススメです。
何百冊と入れることができますし、最新のものなら防水機能も付いていますし。
また、ビールで乾杯している人も多くいますね。
ぜひ自分なりの楽しみ方を見つけてくださいね。
冬山テント泊のタイムスケジュール
先ほど夏山のタイムスケジュールを紹介しましたので、次は冬山です。
とは言ったものの、冬山はガラ空きで、基本的に管理人もいません。
夏山のところで記載していた「ポイント」を踏まえて、好きにしましょう。
暗くなる前にテントを張り終え、明るくなってから出発する、というのが一つの基本だと思います。
冬山テント泊しようという方なら、すでに何度か夏山テント泊を経験しており、特に悩むこともないと思いますが。
最後に
始めようとする際にはハードルのあるテント泊ですが、山にどっぷりと浸れる素晴らしい経験です。
テント場は早々に埋まってしまう、早くにテント場に着く、ということを気を付けて、楽しいテント泊を!