モンベル アルパインクルーザー2000と2500と3000の違い 

別の記事でも記載していますが、もともとモンベルのアルパインクルーザー2500で夏山から雪山テント泊まで4シーズンを通して登山をしていたのですが、その2500を履きつぶして、2000と3000とで使い分けをするように変えました。
3種類の靴を実際に履いてみて感じた違いをまとめてみます。

アルパインクルーザー2000/2500/3000の比較表

アルパインクルーザー2000アルパインクルーザー2500アルパインクルーザー3000
用途(公称)長期縦走や積雪量の少ない冬季トレッキングに無雪期の縦走や冬季低山ハイクにも対応3000m級の冬季登山に対応
重量片足613g片足731g片足930g
防水性GORE-TEXGORE-TEXGORE-TEX
ソール(靴底)トレール グリッパー
(柔らかめ。グリップ力が強い)
トレール グリッパー
(硬め。グリップ力が強い)
ビブラム社のソール?
(ほとんど曲がらない。グリップ力が弱い)
保温材なしなしあり
(ただ、2500と大きな差は感じない)
アイゼン対応セミワンタッチにもワンタッチにも非対応ワンタッチには非対応
セミワンタッチに対応(以前のモデルは非対応)
ワンタッチ、セミワンタッチに対応
装着しての感想夏山では2500と大きな差異は感じない。
ソールが柔らかく、本格的な雪山(アイゼン装着)には不安
オールマイティに対応できる
ただ、雪山での雪壁などのハードな使用は厳しそう
雪山専用
ソールが硬く歩きづらい
アイゼン装着時の安心感がある

アルパインクルーザー2000

もともとアルパインクルーザー2500を履いていて、アルパインクルーザー2000に変えたわけですが、夏山を歩く分にはほとんど違いを感じません。
重さ、疲れやすさ、グリップ力など、アルパインクルーザー2500とほぼ同じです。
テント泊での縦走も含め、夏山を歩くことを考えるなら、アルパインクルーザー2500まで買う必要はなく、このアルパインクルーザー2000で十分だと思います。

ただ、ソールが柔らかく、かなり曲がります。
アイゼンを装着して、雪渓くらいなら大丈夫でしょうが、つま先立ちするような雪壁や岩とのミックスなどのところは危険そうです。
歩く際にソールが曲がり、ソールとアイゼンの間に隙間ができて、アイゼンが外れてしまうことがありそうです。

ということで、個人的なおすすめとしては、夏山で岩稜帯でのテント泊縦走も含めてハードに使いたいときにオススメの一足です。
雪山での使用はやめたほうがいいと思います。

アルパインクルーザー2500

夏山から雪山まで、また長い期間履いていて、オールマイティに使える非常にいい靴だと思っています。
夏山での岩稜帯でのテント泊縦走も全く問題なく対応しますし、雪の西穂高岳に登っても雪山テント泊をしても対応できました。
ただ、やはり足先が冷たくなりますし、装着方法が悪かったのでしょうが歩いていてアイゼンが外れることもありました。
保温材が入っていませんし、ソールが曲がるので、雪山でのハードな使用にはやや不安があるというのも否定できません。

ということで、個人的なおすすめとしては、初心者、初級者とレベルアップして、雪山をやることをにらんだ脱初級者が買ってもいい一足です。
夏山のみならアルパインクルーザー2000で十分、雪山をしっかりやろうとするならアルパインクルーザー3000、ということで、アルパインクルーザー2500は中途半端な位置づけです。
ただ、雪山を本格的にやるかどうかわからない中で、非常に高価な雪山専用靴を買うのは、やはりハードルが高いです。
登山靴の買い替えのタイミングで、雪山もやってみようかどうしようかと悩んだ際に購入するには、ちょうどいいと思います。
そもそも靴がなければ雪山に行けないので靴を用意しよう、雪山に行ったけれどもやっぱり雪山は厳しすぎて今後行かなさそう、というときにも、夏山用として十二分に活躍してくれますので。

アルパインクルーザー3000

ソールが硬くてほとんど曲がらず、靴底も2000や2500に比べると滑りやすく、夏山用としては使えません。
アイゼンを装着して歩く、雪山専用靴です。
保温材が入っているという割には、歩いていて意外と足先が冷たくなりましたので、アルパイン2500と保温性能にそれほど大きな差異はない気がします。
ただ、ソールが曲がらないので、つま先立ちするような雪壁や岩とのミックスなどを歩く際には安心感がありますね。逆に、足首が固いので、階段などで下る際には歩きにくいこと、この上なく、足首が痛いほどですが。
本格的に雪山をやろうとするなら、ワンタッチアイゼンを装着できるところも含め、アルパインクルーザー2500ではなく、ちゃんとした雪山専用靴であるアルパインクルーザー3000を買ったほうがいいと思います。

まとめ

ということで、それぞれの靴の用途をまとめると以下のようになります。

アルパインクルーザー2000アルパインクルーザー2500アルパインクルーザー3000
夏山で岩稜帯でのテント泊縦走も含めてハードに使いたいときにオススメ。
雪山での使用はやめたほうがいい。
夏山用として十二分に活躍する。
つま先立ちするような雪壁や岩とのミックスなどには、やや不安あり。
雪山もやってみようかどうしようかと悩んだ際に購入するのにちょうどいい。
本格的に雪山をやろうとした際の雪山専用靴。
夏山用としては使えない。

なお、実際に履いてみて、足との相性を見るのが最重要です。
10分以上、試し履きしてみてくださいね。

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