登山の楽しみは、もちろん登山そのものなんですが、付属していろいろな楽しみがありますね。写真、星空、温泉、酒、などなど。
そして、コーヒーもその中の1つです。
今回は、登山中に手軽に美味しいコーヒーを飲むための方法をいくつかご紹介します。
登山中にコーヒーを飲む理由
まず、そもそも登山中にコーヒーを飲もうと思う理由ですが、個人的には2つです。
- コーヒーが好き。おいしい
- 利尿作用がある。便通が良くなる
まずは、単にコーヒーが好きということで、山の上でコーヒーを飲むと、ほっと一息つけて、贅沢な気分になれます。
登山中に野点(のだて=屋外で飲む抹茶)をする人もいますが、同様にカフェインを取ると、気分がリフレッシュできますね。
2点目は、2泊以上の長期縦走などをすて便秘気味になった際に、コーヒーを飲むと便通が良くなる、という効用があります。
登山中はどうしても水分不足になりがちで、便秘気味になってしまうわけですが、コーヒーはそれを和らげてくれます。
ただ、利尿作用もあるので、トイレが近くなって、女性は逆に困ってしまうのかもしれません。
登山中にコーヒーを飲む方法の比較
さて、本題の登山中にコーヒーを飲む方法として、いくつか代表的なものを比較してみます。
評価は、独断と偏見です!
粉末スティック | ドリップバック | ミル+フィルター | パーコレーター | |
手軽さ | ◎ | ○ | × | × |
味 | × | △ | ◎ | ○ |
風情 | × | △ | ○ | ◎ |
備考 | 最も手軽。ただ、味も風情もない | ドリップ後の湿った粉の持ち帰りに要注意 | ミルが大きい。 ドリップ後の湿った粉の持ち帰りに要注意 | パーコレーターが大きい。 ドリップ後の湿った粉の持ち帰りに要注意 |
以下では、それぞれの方法の詳細を見ていきます。
粉末スティック
粉末スティックとは、スティック状の袋にインスタントコーヒーが入ったものです。
軽量で、使い切りでゴミも残らず、非常に手軽です。
味はいまいち、と言いたいところですが、商品により結構おいしいものがあります。
評価の高いものとして、スターバックス(スタバ)のヴィア。
ただ、値段がかなり高いです。
個人的には、以下のようなもので十分ではないかと思いますが。
ドリップバック
自宅でも朝食で飲んでいるという人も多いようですね。
1杯分を簡単に作れて、すぐに捨てられる手軽さが受けています。
こちらも商品によって、味は千差万別。
お好みのものを選べます。
個人的には、ドトールは好きな方です。
ただ、登山の際には、後始末のことを考える必要があります。
注ぎ終わったあとのドリップバックには、当然湿ったコーヒーの粉が残りますが、それを持ち帰る必要があります。
普通に持ち帰るとザックの中に液体が広がってしまいますので、ジップロックに入れて持ち帰るのがオススメです。
持ち帰りの手間はありますが、まぁまぁ手軽ですし、それなりに本格的な味わいを楽しめます。
ミル+フィルター
さて、ここからが一気にハードルが上がって、本格的になります。
挽きたてのコーヒーを飲むためにコーヒーミルを山の上に担ぎ上げることになります。
コーヒーを飲むためにそこまでのことをするか?ということはありますが、山の上でガリガリと豆を挽き、お湯を注いで挽きたてのコーヒーを飲むのは、なんとも優雅でぜいたくです。
それを「比較的」手軽にできるのが、以下のようなAll-in-oneの商品。
私が持っているのはコーヒーマエストロという商品ですが、廃盤になったのか見当たりません。
ただ、写真を見る限り上記にそっくりなので、単に名前を変えただけかも知れません。
使い方としては、まず豆を手動で挽いていきます。
このとき、ガリガリという音や感触がたまらなくいいですね。
粉を挽いたら、フィルターの中に粉が入っていますので、お湯を注げばドリップできます。
ドリップを受けるコップもついているので、一式で全て揃っています。
ドリップ後の湿った粉の片付けは面倒ですが、やはりジップロックに入れて持ち帰りです。
自宅でも時々使っており、なかなかのお気に入りです。
パーコレーター
パーコレーターとは、ドリップの代わりに、火にかけてコーヒーを抽出する専用の機器です。
コーヒーの粉は別途用意する必要があるので、ミルで粉にするなり、すでに粉になったコーヒーを持参するなりします。粉は細挽きのものだとコーヒーに粉が含まれてしまうので、粗挽きで。
パーコレーターは下のようなパーツに分かれており、右側のバスケットに粉を詰めます。
そして左側のポットに入れて、ポットを火にかけると、ポコポコという音をさせてコーヒーが抽出されます。
このパーコレーターですが、火の強さや火にかける時間で、味が大きく変わります。
その分だけこだわりをもって楽しめるとも言えるのですが、味が安定しづらいとも言えます。
ということで、私はパーコレーターは使っていません。
風情は抜群ですし、こだわり派の人にはぴったりです。
コーヒー抽出後は、湿った粉は別の方法同様にジップロックに入れて持ち帰りです。
終わりに
登山中にコーヒーを楽しむのは、贅沢なひとときです。
手軽なものから本格的なものまで、好みに合わせて楽しめるといいですね。