星空撮影を始めると、撮りたくなるのが天の川です。
一般的に、冬の方が湿度も低く空気が澄んで、遠くまで見えたり星もきれいに見えたりするのですが、天の川については冬より夏がオススメです。
天の川って何?
まず、そもそも天の川ってなんでしょうか?
宇宙は多くの銀河からできていて、太陽系も銀河に属しています。
銀河とは、下の図のように、どら焼きのような中心部が少し膨らんだ、渦を巻いた円盤型に星が固まったものです。
そして、我らが地球の所属する太陽系は、この銀河の端の方に位置しています。
銀河系の中心の方を見ると星がたくさん固まっているので、明るく見えますが、これが天の川です。
夏と冬の天の川の見え方の違い
夏の夜空は、この銀河の中心の方を向いているので、明るく太く見えます。
しかし、冬は地球が太陽の周りを公転して、銀河の中心は昼間の方向になり、夜は銀河の外側を向く方向になってしまうので、天の川が細くなってしまうのです。
星座早見盤を見てみても、夏と冬の天の川の太さは一目瞭然です。
こちらは8月の夜空。
中央やや左に、赤い線が入っていますが、2つの赤線の間が天の川です。
特に画面下側の南は天川が太いですね。
続いてこちらは2月の星空。
画面右上から左下に赤線がありますが、囲まれている幅は、夏に比べると細いですね。
実際の星空写真
これらの写真は、やはり夏に撮影したものです。
冬に天の川の方角で撮影したものは、このように全く形が見えません。
これは、カメラの性能や、私の技術が足りないからでもあるのですが。
最後に
ということで、天の川を撮影したいという場合には、まずは夏に始めるのがオススメです。
夏でうまく撮影できるようになってから、機材などをそろえて冬に挑戦するのがよいと思います。
私は重い機材を山に持ち込もうという気が起きないので、天の川の撮影は夏だけかな、と思っています。
星空写真の撮影方法は、以下をどうぞ。