登山ならではの絶景 雲海/ブロッケン現象/天の川/星空など

登山は山頂からの展望が楽しみ、という方は多いのではないでしょうか。
今回は、日常生活では見られない、登山ならではの珍しい景色について取り上げてみます。

雲海

雲に浮かぶ竹田城など、雲海は非常に珍しいものとして取り上げられています。
しかし、泊りがけの登山に行くと、結構な割合で雲海を見ることができます。
日帰り登山でも、早朝であれば雲海を見られることもあります。

こちらは鹿島槍ヶ岳から見た雲海。
雲海の奥は、左から八ヶ岳、富士山、南アルプスです。

こちらは北岳からの雲海。中央右手には富士山です。

こちらは唐松岳に登り始めたときの雲海。
リフトに乗っているときは雲の中で、リフトを降りると足元が雲海でした。

鳳凰三山では、雲の中を歩いていると、雲を抜けて足元に雲海が広がる、ということもありました。
人間の足って偉大だなと感じる瞬間でした。

朝焼け(モルゲンロート)

朝焼けに染まる山は美しいですね。
日の出の時に山が赤く染まることを、ドイツ語のモルゲンロートと呼びます。
登山者の中ではモルゲンロートの言葉でよく呼ばれます。

こちらは燕岳から見た槍ヶ岳のモルゲンロート

こちらは、八ヶ岳の権現岳から見た赤岳・中岳・阿弥陀岳のモルゲンロート。
雪をかぶっていると、モルゲンロートも一層美しく見える気がします。

夕焼け(アーベンロート)

朝焼けがあれば夕焼けもあります。
夕焼けで山が赤く染まることを、やはりドイツ語でアーベンロートと言います。


あまり赤くなっていませんが、こちらは北アルプス南岳から見た北穂高岳です。

個人的には、アーベンロートよりもモルゲンロートのほうが、より赤くてきれいなことが多いように思います。

天の川

標高が高い登山ならではとしては、天の川もありますね。

こちらは燕岳の燕山荘と天の川

こちらは北アルプスの南岳から撮った天の川
画面下部は北穂高岳で、山の上にある明かりは北穂小屋の明かりです。

こちらは涸沢カールで撮った天の川

夜景

天の川だけでなく、眼下には夜景も見られますね。

こちらは燕山荘から撮った夜景
安曇野や松本の市街ですね。

ブロッケン現象

足元がうっすらガスっていて、上空から太陽が差し込むと、足元のガスに小さな虹の輪っかができます。
これをブロッケン現象と言います。
登山と飛行機以外で見ることはないでしょうね。

こちらは真夏の槍ヶ岳山頂で見たブロッケン現象

ブロッケン現象はなかなか見られないので、見られた人はラッキーです。

苔の森

お寺や雑木林に入ると苔が生えていることはありますが、コケだらけの森というのは、あまりないですよね。
コケと言えば北八ヶ岳。


一面コケだらけの森は、心癒されます。

こんな風に、岩だらけの窪地にコケがぎっしりという場所もあります。

最近は「苔女」「苔ガール」というのもあるようですね。

紅葉

紅葉はどこでも見られますが、山の紅葉もキレイですね。

こちらは北アルプス立山の紅葉。

こちらは那須岳の紅葉。
那須岳の中でも茶臼岳は非常に混むので、混雑を避けて三本槍岳に向かう途中から撮ったものです。

こちらは安達太良山の紅葉。
ここも人でいっぱいでした。

山の紅葉というと、草紅葉もあります。

こちらは苗場山。高層湿原として有名ですね。

そして、尾瀬ヶ原。朝もやがキレイですね。

色々と書いてきましたが、私が一番好きな紅葉は、青森県八甲田山の毛無岱です。

足元に広がる草紅葉がなんともきれいです。
写真では伝えきれないですが、草紅葉が眼下に目いっぱいに広がっていて、感動的です。
そこに降りて振り返ると、この景色。


草紅葉と遠くの紅葉した樹木が美しいですね。
晴れていたら、さらに色鮮やかなんだと思います。
紅葉時期に、ぜひ再訪したいところです。

ライチョウ(雷鳥)

高山でなければ見られない雷鳥。
アルプスに行っても見られないことのほうが多いです。

夏場はこのように黒い毛でおおわれています。
これは6月頃の笠ヶ岳で見たもの。

しかし、冬には真っ白になります。
こちらは11月末の鹿島槍ヶ岳で見たものです。

最後に

登山ならではの景色、いかがでしたか。
時間帯や時期に制限のあるものもありますが、それを目的に山に行くのもいいですね。
高山植物も含め、色々なことに興味を持つと、登山が一層楽しみになりますよ。

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