このサイトの最上部に表示している写真は、唐松岳登山で撮影した白馬三山です。
また、「雪山登山ならではの絶景」でも、雪山ならではの空の青さとして、唐松岳をご紹介しました。
そんな絶景たっぷりの唐松岳に、真冬に登った際の登山記録です。
累積標高(上り): 1513 m
累積標高(下り): -1559 m
夏山の標準コースタイムは7時間35分。
白馬八方尾根スキー場のゴンドラとリフト2本を乗り継いで八方池山荘まで上がり、そこから登山開始するのですが、リフトの始発と終発の間は8時間か8時間半しかありません。
雪山でも標準コースタイム程度で進む体力が求められます。
ゴンドラとリフトを乗り継いで八方池山荘まで上がると、早速この絶景!
足元には雲海、遠くには白馬三山、上には紺碧の空。
これだけでも大満足ですが、ここから登山開始です。
登り始めて振り返ると、八方池山荘が見えます。
そのすぐ下には雲海です。
確かに、リフトに乗っているときにガスの中だなと思っていたのですが、リフトの終点直前にガスが取れて、雲の上に抜け出るという絶妙の雲の位置でした。
夏山とは異なり登山道は消えているので、自分で好きなところ、安全そうなところを進んでいきます。
と言っても、たいてい先に進む人のトレースをたどるのですが。
この時点では2番スタート。
振り返ると、続々と人が続いています。
晴天時の唐松岳は、やっぱり人気です。
唐松岳登山の八方尾根には、こうしたケルンがいくつか置かれています。
八方尾根は比較的なだらかな尾根のため、ガスに覆われると方角がわからなくなります。
その際にこのケルンが目印となるわけですね。
ケルンと白馬三山、雲海が素晴らしいですね。
登り始めから森林限界を超えていますが、2か所でこうしたダケカンバが生えている場所があります。
その他の箇所は吹きっさらしなので、この2か所が休憩ポイントです。
こんな感じで、人の歩いたところにトレースができ、後続の人が歩くことでしっかりとしたトレースができてきます。
ラッセル をしてトレースを作る先頭の方には感謝です。
皆さん休み休み登っていくので、このタイミングでは私が先頭でした。
前日以前のトレースがうっすらと残っていますね。
樹林帯を超えると、トレースは 風ですぐに消えるので、あまり当てにできません。
右奥に山頂が見えてきました。
山小屋手前の最後の登りです。
山小屋直前には小さな雪壁がありますが、先頭なのでピッケルを使ってトレースを作りつつ超えます。その雪壁を登ると、この絶景!
中央が立山、右1/5が剱岳です。左1/5は赤牛岳。
左下には唐松岳頂上山荘が見えていますね。
ここまで来れば、山頂はすぐ先です。
とは言え、こうした雪のせり出した雪庇があるので要注意。
端から少なくとも3mは離れ、安全なところを進みます。
そして、一番乗りで山頂に到着。
ピッケルの紐(リーシュ)が浮かんでいるので、風の強さがわかりますね。
真正面には立山・剱。
北には白馬岳。
南から西には、五竜・穂高・槍・水晶・薬師・立山・剱の大パノラマ。
写真を撮っていたら、別の方も山頂に来ましたので、写真を撮っていただきました。
風が強く、長時間とどまることはできません。
早々に下山します。
雲が取れてきて、下山道がよく見えます。
素晴らしい景色ですね。
下山道の先には、 火打・ 妙高・高妻といった頚城山塊も見えます。
絶景の唐松岳ですが、ガスに覆われると道迷いしやすいですし、非常に風が強いです。
晴天時に登るようにしましょう。
また、リフトの始発・終発の間は、それほど時間がありません。
撤退時間を決めて行動するようにしましょう。