登山中は汗を大量にかきますし、水分補給は非常に重要ですね。
歩きながら水分補給できるので、ハイドレーションがオススメです。
私はプラティパスというブランドの2製品を使い分けているのですが、製品の選び方や使い方をご紹介します。
ハイドレーションとは?
ハイドレーションとは、水筒に、飲み口となるチューブがついたものです。
水筒部分は柔らかい素材で密閉容器になっており、チューブから中身を吸い出すと、水筒部分は最終的にペチャンコの平らになります。
持ち運びに便利ですね。
歩行中は、ザックの中に水筒部分を入れて、チューブのみをザックから外に出します。
このチューブを噛むことで、歩きながら好きな時に水分補給できる、というわけです。
このチューブはチャックの隙間から出すというわけではなく、最近のザックにはハイドレーションのチューブを出す専用の穴がついています。
それくらい、ハイドレーションは一般的になってきました。
ハイドレーションのメリット、デメリット
ハイドレーションのメリットを挙げてみます。
- こまめに水分補給する方が体内への吸収率が高い
- 一度喉が乾くと、大量に水分補給しないと喉の渇きは収まりづらいです。
- こまめに水分補給する方が疲れにくい
- 小休止の1時間おきではなく、喉が少し乾いたなと思ったら15分おきなど好きなタイミングで水分補給できる
- 歩きながら水分補給できるので、立ち止まる必要がない
- 普通の水筒より軽い
一方、デメリットというほどでもないですが、注意すべき点もあります。
- 飲んでいる時に水分の残量が見えないので、いつのまにか水分がなくなってしまう可能性がある
- 小休止する際に残量をチェックするといいですね。慣れてくれば、自分が飲んだ量で、あとどの程度の残量があるか感覚的にわかるようになります。
- チューブを外に出しているので、厳冬期はチューブが凍って水分補給できない
- 厳冬期はハイドレーションは使用しません。
ハイドレーション製品の選び方
以前はハイドレーション製品はそれほど多く出回っておらず、使っている人の8割くらいは「プラティパス」というブランドの製品でしたが、今では色々なメーカーが各種製品を出すようになりました。
ここでは、私が実際に使っているプラティパス製品で、どのように使っているかをご紹介します。
なお、プラティパス以外の製品を試したことがないのですが、周囲の話では安物を使うとプラスティック臭がする、耐久性がない、といった話を聞くことがあります。
プラティパス以外でも大差はないと思いますが、安価なものを選ぶ際には、ある程度amazonなどで評価を見てから購入した方がいいでしょうね。
登山中の水分補給用に広口タイプ
登山中の水分補給ですが、ただの水ではなく適度に糖分や塩分を含んだものがオススメです。
ただ、そうなると登山後にその水筒はしっかり洗わないとカビがついてしまいます。
しっかりと洗うことを考えると、広口タイプがオススメです。
上記はビッグジップ EVOという製品です。
上部の濃い青色部を取り外して、上部を完全に開けますので、中をしっかり洗うことができますし、乾燥もしやすいです。
テント泊での水確保用にはボトルタイプ
一方、テント泊をする際には調理用に水を確保する必要がありますが、その際には広口である必然性はありません。
こちらに入れるのは水のみで糖分や塩分は入りませんので、カビはそれほど心配する必要がありません。
ということで、もちろん広口でも問題ないわけですが、値段を考えると安価なボトルタイプでも問題ありません。
上記はプラティ2Lボトルという製品です。
以前はこちらにチューブをつけて登山中に糖分・塩分入りの飲料を飲んでいましたが、洗いづらく乾かしづらく、カビが生えてしまいました。。。
ということで、現在は新たに買い直した2Lボトルは糖分・塩分なしの水分しかいれないものになっています。
持ち運びの時には小さく丸められるので、持ち運びに便利です。
テント泊の時には以下のように使い分けています。
- 自宅を出発する際には、最初のビッグジップに糖分・塩分入りの水分を入れておき、この2Lボトルは空の状態で丸めてザックに入れておく
- テントを張った際には、ビッグジップと2Lボトルの両方に水を補充する。ビッグジップにはポカリの粉を入れ、2Lボトルは水のままで夕食や朝食に利用する
チューブはロック付きのもの
飲み口となるチューブですが、最初は以下のようなものを使用していました。
ただ、上記製品の場合、飲み口のところは圧力でフタがされているだけで、数年使っていると飲み口のところからポタポタと内容物が垂れてくるようになりました。
上記のビッグジップ EVOに付属のチューブの場合、飲み口にロック機能があるので、ロックしておけば内容物がポタポタと垂れてくることもありません。
どうせなら、ロック機能付きの飲み口になっているものがオススメです。
プラティパス使用時の注意点
上記のプラティパスを使用する上で、いくつか注意すべき点です。
- 折り目をつけない。丸めて持ち運ぶ
- 折り目をつけると、折り目部分が弱くなり、小さな穴が空いて水が漏れてくるかもしれません。折り目ができないように丸めて持ち運びましょう。
- 水分を満タンに入れない。9割程度までにする
- 満タンに入れると圧力がかかった際に水分が漏れてしまう可能性があります。ある程度の圧力がかかっても大丈夫なように、9割程度までにしましょう。
- ザックの背中側に収納する
- ザックの外側に収納していてザックを岩などにぶつけると、ビニールに傷が入って水分が漏れてしまう可能性があります。背中側に収納しておく方が安心です。
- 帰宅後はしっかり洗い、よく乾燥させる
- 特に糖分・塩分を含む水分を入れていた場合にはカビが生えやすいので、よく洗いましょう。チューブも含め、以下のようなクリーニングキットを使用して洗うのがオススメです。
- 乾燥するのに時間がかかるとカビが生えやすいので、素早く乾かすようにすべきです。中にハンカチや菜箸を入れるなどすると、早く乾燥します。
- ある程度は消耗品と割り切る
- 上記のようにメンテナンスをしていても、10年もずっと使えるものではないと思います。5年程度で買い換えるもの、という考えで使うのが良いと思います。
最後に
ハイドレーションを使い出すと、疲れにくくなりましたし、非常に便利で手放せなくなりました。
夏山登山では、ぜひ使ってみてください。
なお、登山中に取る糖分・塩分ありの水分については、以下の記事を参照ください。