雪山登山とバックカントリースキーの違いは? BCスキーの危険度

雪山登山をしていると、場所によっては、よくバックカントリースキー、略してBCスキー の人とすれ違います。
BCスキーとは、ゲレンデの奥の自然環境を滑り降りるスキーのことです。
まだ他人のシュプールがないところを滑り降りるのは楽しそうですし、雪山登山同様に静かな自然の山を味わえるという点でも、BCスキーはとても魅力的に見えます。

私はBCスキーはしないのですが、雪山登山者から見たBCスキーとの違い、BCスキーの危険度について記載したいと思います。

BCスキーに必要なスキーレベル

私は雪山登山をしますが、BCスキーはしません。
見ていて、BCスキーは楽しそうだな、やってみたいな、と思いますが、やらない 理由は単純で、そこまでスキーがうまくないからです。

BCスキーをやってみたいなと思って調べたところ、スキーバッジテストの2級レベルくらいが必要と言われているようです。

  • 3級:10〜15度の斜面の整地ゲレンデでのパラレルターン、シュテムターン
  • 2級:15~25度の斜面の通常ゲレンデでのパラレルターン、シュテムターン

私は3級に受かるかどうかのレベルなので、とてもではないが無理ですね。

雪山登山とBCスキーの違い

では、スキーが上手であればBCスキーができるかと言うと、そんなことはないと思っています。
雪山登山者から見て、雪山登山とBCスキーは以下のように違いがあると思っています。

  雪山登山 BCスキー
登る場所 尾根 尾根
登る速度 歩行速度 歩行速度
下る場所 尾根
下る速度 歩行速度 速いスキー速度

当たり前ですが、登りでは一緒で、下りではBCスキーは谷へ速い速度で滑り込む、ということです。
この「谷」に「速い速度」で入るというところが、登山者から見ると危険度が高いと感じるポイントです。

BCスキーの危険

まず「谷」の危険度です。
雪山で怖いのは雪崩です。
雪山登山の注意点 初心者レベルアップの準備・歩き方・雪崩判定」にも記載しましたが、雪崩が起きやすいのは傾斜が30~50度の斜面です。
BCスキーヤーにとって、傾斜30~50度の斜面というのは、一番滑って楽しい 傾斜だそうです。
雪崩が起きやすい谷で、しかも一番雪崩が起きやすい角度のところへ滑り込むのがBCスキーです。
滑り込む斜面で雪崩が起きるかどうか、弱層テストなどで慎重に見極める必要があるのだと思います。

ちなみに、登山では、迷ったら尾根を登れ、頂上を目指せ、と言うように、迷った際に谷を下るのは最悪の選択肢です。

  • 谷は突然急な崖が出てきたりして、下りれない、登り返せない、というところが出てきやすい
  • 谷は見通しが効かないので、現在地がつかみづらい
  • 谷は見通しが効かないので、遭難時に捜索隊が見つけづらい

雪山でBCスキーをする際には、あらかじめ決めておいた谷をたどっていくのだと思いますが、現在地がつかみづらく、迷いやすいという点もあると思います。
しかも、早い速度で滑り降りるため、急な崖や分岐を見落とす危険も、登山以上にあるのではないかと思います。

最後に

今回は雪山登山者から見たBCスキーの危険度についてご説明しました。
こうした危険度が高いからこそ、BCスキーでは、ビーコン、ゾンデ棒、スコップの雪崩対策3種の神器を持つのでしょうし、弱層診断などの雪崩判定の技術もしっかりと習得するのだと思います。
BCスキーをやろうとする方は、ぜひツアーに参加するなり、しっかりと技術を習得するなり、安全に十分に留意ください。

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