天気予報の見方 雪山登山編 悪天と雪崩の危険度判断

雪山登山の始め方 既存装備での安全なお試し方法&ルート」で、以下3つを守ることをオススメしました。

  • 天気予報で快晴の時だけを登山日にする
  • 雪山としてメジャーな山に休日に登る
  • 何か危険や違和感を感じたら、迷わず引き返す

このうち、1点目の「快晴の時だけ登る」が最重要です。
天気予報の基本的な見方は「天気予報サイトの使い方」で記載しましたが、雪山登山をする上で、よりリスクを減らすための天気予報の見方について説明します。

冬山の天気の基本

冬の天気の移り変わり

まず、冬の天気がどのように移り変わるかを知っておきましょう。

冬型の気圧配置と言えば、西高東低。

西側に高気圧があり、東側に低気圧がある状態です。
こうなると北風が吹き、日本海側は雪が降り、太平洋側は降雪後の空っ風が吹く青空、というのが典型的な天気です。

この西高東低の冬型が基本形ですが、ここから1週間程度の周期で、低気圧や高気圧が日本を通過していきます。
つまり、冬型⇒移動性高気圧⇒移動性低気圧⇒冬型というのを1週間程度の周期で繰り返します。
西から高気圧と低気圧が交互に日本列島を通過していきますので、この移動性高気圧の真下にいるときに登山するのがよいです。

危険な天気

一方、危険な天気の典型例が、二つ玉低気圧です。

このように低気圧が二つあるときには山は大荒れですので、ピンポイントで晴天のときがあったとしても、登山は避けましょう。
特に、この二つの低気圧の間は、短い時間だけ晴天になります。
これを疑似晴天といい、数時間で一気に嵐に天気が変わるため、危険です。
そもそも登山を避けるべきですし、もし登山中であれば、疑似晴天のうちにできるだけ安全帯まで下山することが大切です。

天気予報をどう見るか

では実際に登山に行く際に、登山するかどうか、どこに行くかを決めるために、天気予報をどのように見るかを説明します。

予報のずれを見る

天気予報でピンポイントで快晴予報になっていたとしても、予報がずれる可能性があります。
多少予報がずれても安全であるように、以下2点をチェックしましょう。

  • 登る山の周囲200km程度の範囲に雲がないときを選ぶ
    • 特に西側に注意する。200kmだと4~6時間の安全幅となる
  • 時間をずらして登る時間帯の前後6時間の範囲で晴れ予報のときを選ぶ

詳細な見方は、「天気予報サイトの使い方」のWindyの箇所を参照ください。

雪崩の危険度を見る

雪山で難しいのは、登山当日の天気がよかったとしても、雪崩が起こる場合があることです。
雪崩は、地形、歩行時の衝撃の加わり方、その日の天気、それまでの天気、などが絡み合って発生するため、非常に判断が難しいのですが、基本的な知識は押さえておくべきですね。

  • 2~3日中にドカ雪や雨が降っていれば、雪崩が起きやすい
  • 気温が急激に上がった際には、雪崩が起きやすい

大量降雪直後や降雨直後には雪の状態が不安定で雪崩が起きやすい、ということですね。
特に春になってから、急に暖かくなった時、前日に雨が降った時は要注意です。

その他、有料の登山専用天気予報「ヤマテン」を契約すれば、雪崩などの注意事項が出てきますので、参考になります。

また、「日本雪崩ネットワーク」の雪崩予想も参考になります。
山域が限られていますが、例えば中央アルプスや八ヶ岳に行くなら立山・穂高の雪崩予想を参考にするとよいと思います。

最後に

天気を正確に予測するのは難しいですが、できるだけ安全幅を取っておくことが重要です。
天気予報をよく見てから登山する癖をつけていくといいですね。

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