初心者を連れていく場合の、高尾山の一歩進んだ楽しみ方 

初心者の方から「登山に連れていったください」と言われることが多くなってきました。
まず、初心者を登山に連れていく際に気を付けていることは、以下を参照ください。

上記にも記載した通りメンバー構成によって行く場所を変えるわけですが、子連れの場合の定番は、やはり高尾山です。

  • 歩行時間は2~3時間程度
  • 登山口までのアクセスが良い
  • 展望がよく、非日常感が味わえる
  • いざという時のエスケープ策がある
    • ケーブルカーとリフトがあり、楽しみ・エスケープ両面でよい
    • ルート中にトイレや売店・茶店があり、楽しみも安心感もある

そんなわけで高尾山に初心者を連れていくとなるわけですが、高尾山なら初心者だけで行っても全く問題ありません。スカートにハイヒールで歩いている人もいるくらいですので。。。
ただ、せっかく登山経験のある人が連れていくんだから、初心者が普通に高尾山に行ったのでは気づかない、一歩進んだ楽しみ方を味わってもらう方法をご紹介します。

ケーブルカーとリフトの利用

まず大枠としてのルート設定です。

お子さんが小さいようなら、体力と楽しみの両面で行きはケーブルカーかリフトを利用すべきですね。
帰りはそのときの体力次第ですが、楽しみの点で、 ケーブルカーかリフトのもう一方を利用するのがいいと思います。
個人的にはリフトのほうが開放的で好きです。
両方使う場合には、下りのリフトの景色がいいので、行きはケーブルカー、帰りはリフトがオススメです。

行きは1号路、帰りは4号路

高尾山マガジンより

その後のルート設定ですが、私のオススメは、行きは1号路、帰りは4号路です。

  • 行きは1号路で、薬王院など高尾山の定番を見て回る
    • ただ、登山というより寺社の門前町巡りっぽくなる
  • 帰りに登山っぽく吊り橋もある4号路を行く

穴弁天(福徳弁財天)へのお参り

行きの1号路ですが、ほとんどの方が行かない穴場スポットが、福徳弁財天、通称 穴弁天です。

上記の図のように、四天王門を過ぎた後で、仁王門を通って大本堂へ向かう石段を登らずに、直進して細い路地を奥に進んだ先に、穴弁天があります。

上の写真のように洞窟に入っていくと、中に弁財天が祀ってあります。
子どもにはちょっとしたアトラクションとして、大人には高尾山随一のパワースポットとして、楽しめると思います。

穴弁天にお参りした後は、もとの石段まで戻って、仁王門を通って大本堂へお参りし、もとの1号路を進んでいきます。

もみじ台まで進む

1号路で高尾山頂に来れば、そのまままっすぐ、富士山が見える30mほど先の大見晴台まで進みましょう。
天気が良ければ富士山の大展望が広がっています。

そこから右に坂を下り、階段を下り、登り返したところがもみじ台です。

国土地理院地図より

大見晴台までは人が多いのですが、そこを過ぎると人はぐっと減ります。
減ると言っても通常の登山に比べればかなり多いですが、ディズニーランド状態からは解放されます。
もみじ台からも富士山はよく見えますし、人も減るので落ち着いて休憩したり食事することもできます。
もみじ台には細田屋という茶店があり、とろろそばやなめこ汁を食べることもできます。
高尾山頂の茶店に比べれば空いていますので、オススメです。

帰りの4号路の吊り橋

もみじ台で休憩したら、混雑しているし上り階段のある山頂へ行くのは避け、左の道を通ってトイレまで戻ります。

その後、来た道の1号路ではなく、4号路を下山しましょう。
1号路は舗装されていますが、4号路は舗装されておらず、登山道っぽくなっていますので、少し本物の登山っぽい雰囲気を味わってもらえます。
1号路に比べると変化が少ない4号路ですが、飽きてくるころに吊り橋が出てきます。

しっかりしているので揺れは小さいですが、感じられるほどにはちゃんと揺れます。
子どもにはちょっとしたアトラクションですね。

吊り橋を過ぎて少し進むと、もとの1号路に合流しますので、来た道を戻ればケーブルカーやリフトの乗り場に着きます。

最後に

初心者向けの高尾山の歩き方、いかがでしたでしょうか。
慣れてくれば、滝や川のある6号路、登山道っぽい稲荷山コース、さらには城山や陣馬山まで足を延ばすなど、高尾山も色々なルートがあります。
都心から近いので、高尾山は気軽に楽しめるいい山ですね。

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