「コンデジDSC-RX100での星空撮影」で、星空撮影をする方法をご紹介しました。
ただ、実際にきれいな星空撮影をしようとすると、いくつかの条件があります。
- 雲がなく晴天である
- 日が沈んでいる
- (できれば)月が出ていない
- 天の川がいい位置にある
1点目と2点目は当たり前ですよね。
ただ、星空撮影の初心者だった私は、月と天の川を意識しておらず、行ったその場でぶっつけ本番でした。
月の出・月の入りと天の川の位置を意識するようになってから、夜中の何時に起きて星空撮影するといいか、計画を立てられるようになりました。
こうした天気予報の活用方法について説明します。
太陽、月、天の川
日が沈んでおり、月も出ておらず、天の川がいい位置にある、こうした好条件の星空を簡単に見つけることができるサイトがあります。
国立天文台の「今日のほしぞら」というサイトです。
アクセスすると上記のような画面になります。
まず、赤枠の場所を、写真撮影する場所の近くを選びます。
多少離れてもそれほど違いはないので、同じ都道府県を選ぶくらいでOKです。
次に緑枠の「天の川なし」を「天の川あり」に変えます。
そして、青枠のボタンを押すことで日時を変えて星の様子を見る、という使い方です。
たとえば山梨県の15時ですと、このように空が明るくなっています。
これは太陽が出ているからですね。
太陽の状況は画面下部の赤枠のところに情報があります。
日の入りは16:33。
その横に「夜明/日暮」「天文薄明」という記載がありますが、これは日の出前や日の入り直後はまだ空が明るく、そうした時間であることを示しています。
星空撮影なら、天文薄明の間がいいです。
実際に17:00を指定すると、まだ空がうっすら明るい感じですね。
では、ほぼ天文薄明の18:00になるよう時間をずらしてみます。
確かに空が真っ暗になりました。
ただ、南西に月が出ています。月が出ていては星空がきれいに見えません。
月の様子は、空の下部の赤枠部に情報があります。
19:57が月の入りとのことなので、20:00に時間をずらします。
空を見ると、確かに月が消えています。
ここで赤枠で囲った右側の西の空を見てみると、うっすらと赤い線が縦に何本か書かれています。
この赤い線の内部が天の川です。
西の空だと、夏の大三角のデネブ、ベガ、アルタイルがそろっており、天の川も出ているので、この時間帯の西の空はねらい目ですね。
一方、赤枠で囲った左側の東の空も、赤線が記載されていて、こちらにも天の川があることがわかります。
ただ、冬の大三角のうち、まだシリウスが出てきていません。
時間を21:00にまでずらすと、東の空にシリウスが出てきます。
冬の大三角のシリウス、ベテルギウス、プロキオンを撮るなら、21:00頃がよさそうですね。
ちなみに、天の川は、夏の大三角のあたりのほうが、冬の大三角あたりよりも明るいです。
天の川を撮るなら、冬より夏のほうが適しています。
天気(雲量)
ここまでで、星空撮影に適した日時がわかります。
あとは、その時間帯に雲がなく晴天かどうか、です。
天気については、「天気予報サイトの使い方」を参照ください。
Windyで雲が全くない状態ならベストですね。
最後に
事前に月の状態や天候を見ておくと、夜中に起きる時間を調整でき、ベストな状態で撮影に挑めますね。
星空撮影の方法は、「コンデジDSC-RX100での星空撮影」も参照ください。