妻がよく図書館で本を借りて読んでいるので、ふと図書館に行った際に登山関連本を読もうとして「
ドキュメント生還-山岳遭難からの救出」という本が目に入り、読んでみました。
読んで、遭難が起こるかどうかは紙一重で、いままで遭難しなかったのは運が良かっただけかも、と思いました。
結局その本は購入したのですが、その後も遭難本をいくつか読みましたので、ご紹介します。
最初に読んだ遭難本です。
以下でも色々な遭難本がありますが、これは総集編のようになっていて、色々な理由による遭難が取り上げられています。
この「ドキュメント遭難シリーズ」は、実際の遭難事例を遭難者から話を聞いて文章化されているというもので、臨場感が半端ないです。
私にとっては遭難の現実を知ることができ、安全登山しなくてはと思うようになった本であり、一読をオススメします。
「ドキュメント遭難シリーズ」ですが、この本では単独行での遭難に絞って事例が取り上げられています。
私の普段の山行はほとんど子ども連れか単独行のため、困った際に助けてくれる人がいないという点で、ほぼ単独行です。
「あまりに重い“自由の代償” 死亡率2倍の単独行遭難の実態」という帯の文言が非常に重たいです。
単独行をする人は、読んで損はない気がします。
遭難で一番多い理由である道迷い。
「ドキュメント遭難シリーズ」において、道迷いの事例に絞って記載されています。
「おかしいと思ったら引き返す」「道に迷ったら沢を下らず尾根に出て頂上を目指す」こうした鉄則をしっかりと心に刻むことができた本です。
冬山で最も怖い雪崩。
「ドキュメント遭難シリーズ」において、雪崩の事例に絞って記載されています。
この本は上記3冊の著者 羽根田治さんと異なる方が書いているためか、あまり臨場感がなく、また実際の登山に生かせる教訓を得られなかったように感じました。
これは、「雪山関連の私の購入本 スキルアップ・ルート・雪崩リスク低減など」に記載しましたが、色々とWebや本で雪崩について事前に勉強していたために、この本でそこまで目新しい情報がなかった、ということなのかもしれませんが。
最後に
誰しも、遭難しようと思って山に行くわけではなく、遭難のことは考えたくないものです。
しかし、事例を読むと、ちょっとしたミスから精神状態がおかしくなって正常な判断を行えなくなり、遭難することがわかり、遭難するかどうかは紙一重と感じます。
いかに落ち着いて判断できるかが大切なわけですが、そのためには登山の鉄則を知るとともに、遭難につながる精神状態を知っておくことも重要と思います。
「ドキュメント遭難シリーズ」 一読をオススメします。